欧州委員長の不信任、否決見通し



【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会は7日、フランスのストラスブールでの本会議で、フォンデアライエン欧州委員長に対する不信任決議案を審議した。同氏は米国との通商交渉や、ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援で「欧州は強さを示さなければならない。強さは結束してこそ生じる」と現体制下での団結を訴え、否決を求めた。10日に採決され、否決される見通し。
不信任決議案の提出を主導したルーマニアの右派EU議員は、新型コロナウイルス感染症への対応など「大事な決断で、欧州議会をないがしろにしてきた」とフォンデアライエン氏の政治姿勢を批判。同氏は「社会を分断させる、過激派の使い古された戦略だ」と反論した。
不信任決議案は、フォンデアライエン氏が新型コロナウイルスのワクチンを巡り、米製薬大手ファイザー幹部と交わしたメッセージが非公開とされたことなどを問題視。フォンデアライエン氏は「やりとりが不適切で欧州の利益に反していたという主張は間違っている」とし、加盟国がワクチン調達で何も知らされていなかったとの主張は「うそだ」と退けた。
(共同)

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