ハーバード大認定に疑義

【ワシントン共同】トランプ米政権は9日、ハーバード大が高等教育機関の認定基準を満たしているかどうかに疑義を唱え、認定を担当する委員会に通知した。大学側に外国人学生の情報を提出するよう強制する文書も送付すると発表。「反ユダヤ主義」対策を巡り対立してきたハーバード大に一層の圧力をかけた。
政権は委員会への通知で、ユダヤ系学生への嫌がらせに適切な対応を取らず、公民権法に違反したとして「認定基準を満たしていない可能性がある」と主張した。
ハーバード大は声明で通知は「不当だ」とし、公民権法に関する政権側の主張を否定した。
米メディアによると、政権が一方的に大学の認定資格を取り消すことはできないが、委員会が取り消せば、事実上、運営が不可能になる。
トランプ大統領は9日、ハーバード大の対応に改めて不満を示す一方、補助金などに関する大学側との交渉が「合意に近づいている」と語った。
(共同)