ロ朝外相、北朝鮮・元山で会談

【モスクワ、北京共同】ロシアのラブロフ外相は12日、訪問先の北朝鮮東部元山で崔善姫外相と会談した。ロシア側が明らかにした。11日深夜に元山に到着したラブロフ氏は、ウクライナ軍が越境攻撃したロシア西部クルスク州での戦闘に北朝鮮兵が派遣されて共闘したことに関し、ロ朝両国が「兄弟関係」にある証拠だと称賛したという。
ラブロフ氏の訪朝はプーチン大統領に同行した昨年6月以来。13日までの北朝鮮滞在中に金正恩朝鮮労働党総書記と会談する可能性がある。金氏のロシア訪問や、昨年にロ朝首脳が調印した包括的戦略パートナーシップ条約に基づく安全保障や経済分野での協力について協議するとみられる。
ロシア大統領府によると、ラブロフ氏はプーチン氏の親書を金氏に渡す。ラブロフ氏は崔氏と戦略対話の実施を予定している。戦略対話は昨年11月に続き2回目。
日本海に面した元山では、金氏肝いりのビーチリゾート施設が今月初めに開業。ロシア人観光客の来訪も見込んでおり、ラブロフ氏を元山に招いて観光面でもアピールする狙いがありそうだ。
(共同)