鶴保氏、予算委員長を引責辞任へ



自民党の鶴保庸介参院予算委員長は、「運のいいことに能登で地震があった」と失言したことの責任を取り、委員長を辞任する意向を固め、党幹部に伝えた。松山政司参院幹事長が12日明らかにした。鶴保氏は失言を即日陳謝、撤回し、その後記者会見したものの、与野党や被災地から批判がやまなかった。参院選の投開票が20日に迫る中、自民に大きな打撃となった。野党は、石破茂首相(自民総裁)の責任は大きいとして追及を強める。
松山氏はコメントで、11日に辞意を伝えられ「事の重大性に鑑み、関係各所と調整した上で申し出を受けることにした」と説明。「被災された皆さま、不快な思いをされた皆さまに心よりおわび申し上げる」とした。
参院によると、常任委員長が国会閉会中に辞任願を提出した場合、議長が許可した時点で辞任とみなされる。
立憲民主党の野田佳彦代表は「当然だ。ようやく決断した」と語った。「能登の復興に関わる予算審議をした立場の人として、到底あり得ない言葉だ」とも指摘した。
(共同)

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