迎撃用無人機、防空に始動

【キーウ共同】ロシア軍による大規模な無人機攻撃から都市部を守るため、ウクライナが国産の迎撃用無人機の活用を本格化させている。首都キーウは11日、迎撃機による防衛システムの構築に2億6千万フリブナ(約9億円)を充てると発表。量産に加えて新型開発も進め、各国に協力を呼びかけている。
ウクライナ軍は5月、迎撃用無人機で、イラン製無人機シャヘドなど計100機を撃墜したと公表。「長距離無人機を初めて組織的に迎撃した例だ」と強調した。注目されるのは費用対効果だ。迎撃ミサイルは種類により1発100万ドル(約1億5千万円)かかるが、迎撃用無人機は5千ドル程度という。
翼を広げた鳥のような流線形の無人機が4月、ゼレンスキー大統領の通信アプリ「テレグラム」で公開された。現地の軍事専門メディア「ミリタルニ」によると、対シャヘド用に設計され既に運用中の迎撃機で、時速200キロ、高度5千メートルで飛行可能という。
(共同)