銃撃から生還で自負、政策先鋭化

【ワシントン共同】トランプ米大統領が昨年7月、東部ペンシルベニア州バトラーで大統領選の共和党候補として演説中に銃撃された事件から13日で1年が過ぎた。奇跡的に生還した経験から自信を強め、各国に対する高関税政策や不法移民の強制送還など政策の先鋭化につながっているとの見方もある。
トランプ氏は12日放送のテレビ番組で「忘れられない。幸いなことに、私はすばやく身を伏せたんだ」と事件を振り返った。今年1月の就任演説では「米国を再び偉大にするため神に救われた」と述べていた。
事件はバトラーでの選挙集会で発生。約135メートル離れた建物の屋根からトーマス・クルックス容疑者が半自動小銃を撃ち、トランプ氏は右耳を負傷。集会参加者の元消防士が死亡した。容疑者は現場で射殺され、詳しい動機は不明のままだ。
トランプ氏は、次男エリック氏の妻ララ氏が司会を務めるFOXニュースの番組で、大統領警護隊(シークレットサービス)が警備する上で警察などと十分に連携していなかったとし「ミスがあった」と指摘した。
(共同)