米、台湾有事の原潜派遣要求か

 原潜に置き換えられることになるオーストラリアのコリンズ級潜水艦=2021年9月(オーストラリア軍提供、ゲッティ=共同)
 原潜に置き換えられることになるオーストラリアのコリンズ級潜水艦=2021年9月(オーストラリア軍提供、ゲッティ=共同)


【シドニー共同】シドニー・モーニング・ヘラルド紙電子版は13日、トランプ米政権がオーストラリアに原子力潜水艦を供与するに当たって、米国に関わる緊急事態にオーストラリアがどのように対応するか事前に明確化するよう求めていると報じた。米国防総省高官の話としている。台湾有事の際の原潜派遣を確約するよう求めている可能性がある。
オーストラリアは米国の同盟国だが、歴代政権は台湾有事への対応について、米軍の後方支援にとどめるかどうかなどを曖昧にしてきた。
米国防総省は、米英豪の安全保障枠組みAUKUS(オーカス)に基づく原潜供与計画の見直し作業に着手。ヘラルド紙によると、見直しは(1)原潜の指揮系統(2)米国の原潜生産能力(3)原潜の配備場所(4)オーストラリアの国防費―の4分野に焦点を当てている。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、米国防総省のコルビー政策担当次官は日本とオーストラリアに台湾有事の際の役割を明確化するよう伝え、「関与」を求めた。
(共同)

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