大船渡山林火災、原因特定できず



総務省消防庁は15日、岩手県大船渡市で2月に起きた大規模な山林火災の出火原因に関する報告書を公表した。まきストーブ用の煙突から飛んだ火の粉による可能性が他の要因よりは高いとしつつ、原因の特定には至らなかったとしている。
消防庁は、最初に火災が目撃された同市赤崎町合足を調査。焼損が激しい切り株周辺を出火箇所と判断した。
痕跡がないことから、電気設備や電気配線、たき火などが原因の可能性はないと断定。付近の建物入り口にたばこのフィルターとライターの一部が落ちていたが、焼損はなく原因の可能性は低いとした。
約20m離れた場所に水産物加工を行う建物のまきストーブ用煙突があり、当日使用されていたことから、原因である可能性を確かめるための再現実験を実施。「ほかの検討対象と比較して相対的に高い可能性が認められる」とした上で、発火源や出火に至る経過の特定はできないと結論付けた。
大船渡市の山林火災では、1人が死亡、住宅87棟を含む222棟の建物に被害が出た。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報