能登、移動投票所で機会確保

 石川県珠洲市宝立町に設けられた移動式期日前投票所=9日
 石川県珠洲市宝立町に設けられた移動式期日前投票所=9日


昨年、元日の地震や記録的豪雨に見舞われた石川県能登半島では公共施設の被災などにより投票所の数が減った。昨秋の衆院選は投票率が大幅に低下した自治体も。地元の選挙管理委員会は移動式の期日前投票所の開設を通じ、被災住民の投票機会の確保に努めている。
珠洲市では、記録的豪雨から約1カ月後に行われた昨年10月の衆院選の投票率が、前回から10ポイント近く下がった。投票所となっていた公民館などが被災し、災害対応に追われる職員が少なくなかったことなどから、地震前に19あった投票所を半数ほどに集約したことが影響した。多くの住民が市外に避難していたことも響いたとみられる。
豪雨直後で道路状況が悪かったため、衆院選では移動式の期日前投票所を開設できなかった。市選管の担当者は「有権者に少しでも投票できる環境をつくっていきたい」と取り組みの意義を強調する。
七尾市や志賀町でもバスを使った移動式投票所が仮設住宅を巡回。輪島市は、複数の仮設住宅の集会所に1日ずつ期日前投票所を設け、投票率の向上を図っている。
(共同)

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