都出比呂志さん死去

古墳研究など数々の業績を残した大阪大名誉教授で考古学者の都出比呂志(つで・ひろし)さんが18日午後4時21分、老衰のため、京都市伏見区の病院で死去した。83歳。大阪市出身。葬儀は近親者で行った。
中学生で縄文土器を拾ったのがきっかけで考古学に興味を持ち、遺跡発掘に参加するようになった。京都大に入学し1968年に助手。滋賀大助教授を経て、88年に大阪大教授に就任。大阪大文学部に考古学研究室を開設した。
弥生、古墳時代の研究で知られ、巨大前方後円墳である箸墓古墳(奈良県桜井市)の成立をもって古墳時代の始まりと考え、邪馬台国の女王・卑弥呼が被葬者と推定した。
(共同)