世界遺産「プレアビヒア」被害か



【プノンペン共同】カンボジアとタイの国境付近での両国軍による軍事衝突で、カンボジア政府は24日夜、国境付近にある世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺や構造物がタイ軍による砲撃や空爆で被害を受けたと発表した。カンボジア政府は無差別攻撃だと批判し「最も強い非難」を表明した。
タイ軍によると、国境地帯では25日午前も重火器を使った衝突が続いたもようだ。カンボジアのメディアは25日、北部ウッドーミアンチェイ州当局者の情報として、タイの攻撃で民間人1人が死亡したと報じた。このほか5人が負傷した。
カンボジア政府は声明で武力紛争の際に文化財を攻撃対象とすることを禁じたハーグ条約に違反すると指摘。戦争犯罪に当たる可能性があるとして、世界遺産などに対する軍事活動を停止するよう求めた。
政府関係者によると、遺跡敷地内で、地面の一部がえぐれて穴があいていたほか、遺跡の構造物の一部が欠けて破片が地面に落ちていた。攻撃による影響とみられる。
(共同)

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