ガザ物資配給へ「人道回廊」



【エルサレム共同】イスラエル軍は26日、飢餓が拡大するパレスチナ自治区ガザで人道物資の空中投下を再開すると発表した。食料や医薬品を運ぶ国連の車列が安全に移動できるよう「人道回廊」も設置するという。イスラエル外務省は、人道回廊の周辺などで「人道停戦」を実施すると明らかにした。
ガザで拘束される人質の奪還を目指すイスラエルは、イスラム組織ハマスに圧力をかけるため物資搬入を制限。ガザでは、餓死者が出るほど人道危機が深刻化し、国際社会から非難が高まっている。
イスラエルメディアは、人道停戦はガザ北部を含む数カ所で始まると伝えた。軍の発表によると、投下する物資には小麦粉や缶詰などが含まれるという。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長はX(旧ツイッター)で、空中投下は効率が悪く、飢餓状態を改善できないと指摘した。
米国とイスラエルが主導する「ガザ人道財団」は5月に配給を開始したが、食料を求めて殺到した住民らにイスラエル軍が発砲し、多数の死傷者が出ている。
(共同)

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