米中、停戦協議を仲介へ

【ワシントン、シエムレアプ(カンボジア北西部)共同】ルビオ米国務長官は27日、軍事衝突を続けるタイとカンボジアが停戦に向けた協議を28日に実施するマレーシアに国務省の担当者を派遣したと明らかにした。カンボジアのフン・マネット首相は協議に中国も参加すると通信アプリで表明。米中両国がそれぞれ仲介に関与する形となる。
ルビオ氏は声明で「担当者は和平努力を支援する。トランプ大統領と私は各国の関係者と緊密に連携し、状況を注意深く見守る」と強調。早期の停戦実現を望むとした。
トランプ氏は27日、タイとカンボジア両国に働きかけを続けると強調した。両国とも停戦を望んでいると指摘し、関税交渉をてこに実現を目指す考えを重ねて示した。「私にとって簡単に解決できる問題だ」と豪語した。訪問先の英北部スコットランドで記者団の質問に答えた。
タイのプムタム首相代行とフン・マネット氏は28日に仲介国のマレーシアを訪れ、和平策について協議する見通し。
タイとカンボジアは7月24日から国境地帯で衝突した。
(共同)