太陽系外から飛来した彗星を撮影

NASAは太陽系外から飛んできた彗星(すいせい)「3I/ATLAS」をハッブル宇宙望遠鏡で撮影し、7日付で画像を公開した。うっすら尾を引いた水滴のような姿。撮影は7月。9月までは太陽から距離があるため、地上の望遠鏡でも観測できる。10月下旬には太陽に最接近する。地球に衝突する恐れはない。
氷でできた彗星の核の直径は、320mほどから最大5・6kmと、推定の幅が大きい。NASAは他の宇宙望遠鏡でも観測を続け、化学組成などの特徴を明らかにする計画だ。
彗星の故郷は不明。銀河系のどこかで形成途中の惑星系から氷の塊が飛び出したか、壊れた氷惑星の破片がはじき出されたと考えられている。
(共同)