足尾銅山記念館がオープン、栃木

日本一の銅の産出量を誇った足尾銅山の歴史を展示する「足尾銅山記念館」(栃木県日光市)が8日、一般向けに開館した。銅山を経営していた古河機械金属(旧古河鉱業)などが設立した。「日本初の公害」とされる鉱毒被害や、製錬による煙害など悪影響にも触れ、銅山開発や町づくりの歴史も展示している。
創業者である古河市兵衛の歩みも紹介。無数の坑道の模型や、実際に使われていた「安全専一」の標識などが見学できる。記念館は西洋風建築の大きな建物で、大正期の運営事務所だった「足尾鉱業所」の基礎や写真を頼りに復元した。
今年4月に完成後、関係者や地元住民向けに先行公開していた。
(共同)