満蒙の語り部、子へバトン

 旧満州に入植した開拓団の団員を父に持つ、植松豊子さん(奥左)を招いて開かれた講演会=7月、長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館
 旧満州に入植した開拓団の団員を父に持つ、植松豊子さん(奥左)を招いて開かれた講演会=7月、長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館


昭和初期から国策で旧満州(中国東北部)に入植した開拓団の歴史を伝える全国初の資料館「満蒙開拓平和記念館」(長野県阿智村)は、今年から元団員の子が来場者と対話する新企画を始めた。2013年の開館から続けてきた元団員による講演が高齢化で難しくなり、子世代へバトンタッチ。歴史を語り継ぐ活動を模索する。
記念館は元団員による「語り部講演」を500回以上開き、昨年12月に終了した。今年4月、子の世代の視点から親との関わりや家庭環境を語り、歴史を振り返る毎月の企画として復活。事務局長の三沢亜紀さん(58)が公的資料を基に開拓当時の様子を解説する。
(共同)

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