国会議事堂、日本橋を施工、ナカノフドー建設

 ナカノフドー建設の創業者が施工に携わった当時の東京・日本橋
 ナカノフドー建設の創業者が施工に携わった当時の東京・日本橋


ナカノフドー建設は創業90年超の老舗ゼネコン。国会議事堂や日本橋を施工した中野組の支配人大島義愛が事業継承して独立、1933年、東京で総合建設業の中野組大島事務所を開いたのが始まり。(共同通信=増井杏菜記者)
1930年代には当時の陸軍省の庁舎や飛行場などを手がけ、戦後は焼け跡に仮社屋から再建。1951年には、戦争下に焼失した東大の迎賓施設「懐徳館」を再建築した。

その後、建築事業を柱にしつつ、マンション「カーサシリーズ」なども手がけて業績を伸ばした。東北や九州へも事業拡大した。
1970年代に入ると、国営団地や国鉄の駅、映画館を建設し、海外進出も。1980年代にかけてはシンガポールやタイなど東南アジアでの事業を強化。コンドミニアムや大型商業施設を次々と開発した。
1990年代に社名をナカノコーポレーションに変更、2004年に大阪の不動建設から建築事業を買収し、現社名となった。
近年は既存建物の耐震化や省エネ化を実施。2024年完成の静岡県内の順天堂大キャンパス講義棟を建てた。土木事業にも力を入れている。
(共同)

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