金正恩氏と対話「年内に」

【ワシントン共同】トランプ米大統領と韓国の李在明大統領が25日、ホワイトハウスで会談した。トランプ氏は冒頭、李氏の要請を受け北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と「今年中に会いたい」と述べた。李氏は「唯一の分断国家となっている朝鮮半島で平和をつくってほしい」と訴えた。北朝鮮は、米朝対話の実現は北朝鮮の核保有容認が前提だとしており、実現は見通せない。
李氏が6月に大統領就任後、トランプ氏と対面会談するのは初めて。両首脳は米韓同盟や日米韓協力を発展させる方針も確認した。李氏は会談後に講演し、米側が求める国防費増額を表明した。
トランプ氏は、韓国で10月31日〜11月1日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する意向を示し、金氏と会談するために「会議を抜け出すこともできる」と発言した。李氏は南北関係改善が難しい現状で、北朝鮮問題を「解決できる唯一の人物がトランプ氏だ」として仲介を求めた。
トランプ氏は、在韓米軍の削減検討について記者団に問われ「今は言いたくない」と回答を避けた。
(共同)