抗日行事、市民生活に影響

【北京共同】中国が9月3日に実施する抗日戦争勝利80年記念行事まで27日で残り1週間となった。軍事パレードが北京市の天安門広場で行われるため、市中心部の地下鉄や大通りなどに交通規制が実施される。8月に3回行われた予行演習でも週末のたびに規制が敷かれ、市民生活に影響が出ている。
天安門近くの繁華街では27日、大雨の中、レインコートを着た警備員が隊列を組んで警備を強化。地下鉄では抜き打ちの身分証検査で市民数人が当局に足止めされていた。中国の交流サイト(SNS)では「至る所で道路が封鎖され、一目で食品だと分かる袋さえ検査される」といった不満を示す投稿もあった。
10年前の70年記念行事では9月3日が休日となったが、今回は休日とはならなかった。北京市の会社に勤める30代男性は「通勤は不便だが、数年に1度の大きな催しだから仕方がない」と話した。北京の日本人学校は交通規制の影響で9月2〜4日の3日間をオンライン授業で対応する。
航空便も規制の影響を受ける。
(共同)