中国籍の元スタッフに賠償命令

NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで、沖縄県・尖閣諸島を「中国の領土」などと発言したとして、外部スタッフだった中国籍の男性(49)に同局が損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は1日、請求通り1100万円の支払いを命じた。男性は放送後に出国しており、答弁書などを提出せず、訴訟で主張をしていなかった。
足立堅太裁判長は、発言によって「NHKの放送内容の客観性や正確性について、社会的信用が大きく毀損された」と判断した。
判決などによると、男性は昨年8月19日の生放送で、靖国神社で落書きが見つかったニュースを報じた後「南京大虐殺を忘れるな」と述べた。
(共同)