皮膚はがれるやけど、入所者死亡

宮城県石巻市の障害者支援施設「ひたかみ園」で2022年12月、入浴介助を受けた利用者の阿部加奈さん=当時(38)=が重いやけどを負って死亡する事故があったことが9日、分かった。お湯の温度が50度前後だった可能性があり、石巻署が業務上過失致死の疑いで捜査している。
施設の事故報告書によると、22年12月30日午前10時ごろ、知的や身体に障害のある阿部さんが女性職員2人の手を借り、リフト付きの浴槽に入浴したところ、右太ももの皮膚がはがれるなどのやけどを負った。職員が119番し病院に搬送されたが、23年1月2日に亡くなった。やけどは全身の60%に及んでいた。
(共同)