冷たいコーヒーが今ホット!

【ジュネーブ共同】猛暑をどう乗り切るかへの関心が高まる中、冷たいコーヒーが世界各地で人気だ。スイス食品大手ネスレは特にアジアでの需要増に対応するため、マレーシアの工場で最新鋭の製造ラインを増強すると発表。アイスコーヒー発祥の地とも言われる日本でも同様のトレンドで、交流サイト(SNS)も流行を後押ししているとみられる。
世界気象機関(WMO)は、記録が残る1850年以降で2024年が最も暑く、今後も高確率で記録が更新されると見込む。ネスレによると、全世界では今や外出先で消費される3杯に1杯が冷たいコーヒーだ。過去4年間で冷たいコーヒーの消費量は15%も増加。日本で消費されるコーヒーのうち40%が冷たいコーヒーで、さらに割合が高まる傾向だという。
ネスレはマレーシアに28年までに1億5千万スイスフラン(約280億円)を投資し、近隣地域だけでなく中東への輸出にも対応する。増産するのは、冷たい水や牛乳で割って飲む希釈用コーヒー。スターバックスのようなドリンクが自宅でも作れると人気が高まっている。
(共同)