【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は７日、中国の李強首相が１０日の北朝鮮の朝鮮労働党創建８０年に関する記念行事に参加するために訪朝すると報じた。中国外務省も発表した。李氏は習近平指導部のナンバー２。冷え込みが指摘された北朝鮮との関係が修復に向かっている状況を中国側が重視したとみられる。
中国外務省によると、李氏は９〜１１日に訪朝。同省は「中朝の伝統的友好協力関係を発展させたい」とする報道官談話を出した。中国指導部メンバーの訪朝は序列３位の趙楽際・全国人民代表大会（全人代）常務委員長が昨年４月に訪れて以来。
ベトナムの最高指導者トー・ラム共産党書記長やロシア政権与党「統一ロシア」のメドベージェフ党首（前大統領）らも記念行事に合わせて訪朝する予定だ。平壌では１０日に大規模な軍事パレードが開かれるとみられている。
北朝鮮は党創建の節目に友好国の高官らを多数招き、国際行事として大々的にアピールしたい思惑がある。７日には平壌と中国・北京を結ぶ高麗航空の臨時便を運航した。
（共同）