北海道でヒグマの餌が不作、凶作

北海道は8日までに、ヒグマの主要な餌であるドングリなど木の実4種の生育調査の結果を発表した。豊作の地点はなく、北海道全域で実なりの悪い傾向にあると分析した。道は木の実の不作、凶作が、人間の生活圏にヒグマが出没するケースが増えている要因の一つと分析。ヒグマは冬眠の前に食べ物を求めて移動することから、注意を呼びかけている。
調査した木の実はミズナラとブナのドングリ2種、ヤマブドウ、コクワ。ドングリは広範囲で凶作、ヤマブドウとコクワは広範囲で並か不作、一部で凶作だった。
調査は北海道立総合研究機構や自然環境保全団体などが実施。ヒグマの人里への出没は、その時期の主要な食物の生育状況と関係していると考えられ、2005年から調査している。
(共同)