旭川市、自殺予見できずと主張

北海道旭川市でいじめを受けた市立中2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が2021年に自殺したのは、市側が適切な対応を怠ったためだとして、遺族側が市に約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟を巡り、市側が自殺を予見できなかったなどと主張していることが8日、市への取材で分かった。
市側が争点を示したのは初めて。訴訟は6月に旭川地裁で第1回口頭弁論が開かれたが、市側は提出した答弁書の閲覧制限を申し立て、取材にも主張内容を明らかにしなかった。
市議会では野崎幸宏教育長が「裁判所から和解を提示された場合は、適切な対応を検討する」とも話した。
(共同)