ハマス人質20人全員解放

【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、イスラム組織ハマスは13日、生存する人質20人全員を解放した。イスラエル軍が発表した。イスラエルとハマスは米政権のガザ和平計画の「第1段階」に合意。2年を超える戦闘で6万7千人以上が死亡したガザの和平実現に向け、前進した。トランプ米大統領は12日「戦闘は終わった」と明言。13日、イスラエル国会で演説し、米国主導の合意を誇示した。停戦を維持させ和平計画を進めたい考えだが、ハマスの武装解除など難題が残っており先行きは不透明だ。
人質は第1陣7人と第2陣13人に分け、ガザで赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡された後、イスラエル軍が自国領内に移送した。停戦発効時の人質は48人で、拘束中に死亡した人質の遺体も返還される予定だが、遅れる可能性がある。
トランプ氏は12日、中東に向かう大統領専用機内で、停戦は維持されると強調した。13日、2期目で初めてイスラエルを訪れ、国会演説に先立ち人質家族と面会した。
(共同)