霊長類研巡る訴訟で和解



京都大霊長類研究所のチンパンジー飼育施設工事を巡る研究費不正問題で懲戒解雇された松沢哲郎元所長が、大学側に解雇の無効を求めるなどした一連の訴訟で、京都地裁で和解が成立したことが14日、分かった。松沢氏の代理人弁護士が明らかにした。和解成立は7日付。
松沢氏は天才チンパンジー「アイ」の研究で知られる。霊長類研での架空取引や二重払いによる不正支出に関わったとして、2020年11月に懲戒解雇された。21年4月、懲戒解雇は不当として京大を提訴した。
京大側も、退職金返還や2億円の損害賠償を求めて松沢氏側を提訴し、計3件が係争中だった。
松沢氏の代理人弁護士によると、和解は双方が訴えを取り下げ、松沢氏が解決金を支払うことで合意したという。金額は非公表。「非を認めたわけではないが、裁判の長期化が予想されることから和解した」などとコメントした。京大は「和解は事実。詳細は差し控える」としている。
霊長類研は事実上解体され、現在の「ヒト行動進化研究センター」に組織改編された。
(共同)

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