万博の屋根リング、愛媛で再利用

愛媛県は16日、大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングに使われている木材を無償で譲り受け、来年開催の第76回全国植樹祭で再利用すると発表した。断熱性や強度が高い大型木製パネル(CLT)でできている屋根部分を使用。県産材が約8割を占めている事情もあり、県が再利用の希望を伝えていた。
植樹祭に出席される天皇、皇后両陛下の歩道や、出演者の登壇ステージに活用する方針。中村時広知事は記者会見で「森林資源の循環利用を目に見える形で示し、魅力を発信したい」と述べた。木材の運搬費は県が負担する。
(共同)