COP30、実質協議開始
【ベレン共同】地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は10日、ブラジル北部ベレンで事務方や閣僚級による実質的な協議を始めた。21日までで、成果文書をまとめる方向。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」採択から10年の節目となるが、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える協定の目標達成は困難な状況だ。
トランプ米政権はパリ協定からの離脱を表明している。5年ごとに見直す各国の温室効果ガスの排出削減目標(NDC)提出も滞り、足並みが乱れる中での会議となる。閣僚級協議には日本から石原宏高環境相が出席する見通し。
6〜7日には首脳級会合が開かれ、議長国ブラジルのルラ大統領は「化石燃料への依存を終わらせるための明確なロードマップ(工程表)」が必要だと提言した。具体的な道筋を示せるかどうかも注目されそうだ。
ベレンではホテル不足に伴い宿泊費が高騰、参加国の減少が懸念されたが、ブラジル政府によると160カ国超の代表団が参加する。
(共同)












