クリケットで地域おこし

 栃木県佐野市で開かれたクリケットの「エンバシー・カップ」=10月
 栃木県佐野市で開かれたクリケットの「エンバシー・カップ」=10月


野球に似たクリケットは、世界の競技人口が約3億人といわれる人気スポーツだ。日本ではなじみが薄いが、栃木県佐野市には国際規格に準じた専用競技場がある。2028年ロサンゼルス五輪の正式競技に採用された追い風にも乗り、関係者が競技の普及と地域活性化を成し遂げようと取り組んでいる。
10月下旬、小雨の中、佐野市国際クリケット場に、くぐもった打球音が響いた。日本代表選手と外国人経験者らが参加した「エンバシー・カップ」。同市に本部を置く日本クリケット協会が、インドなど9カ国の在日大使館の協力を得て開催した。観客は試合の他、体験コーナーや各国の食べ物を楽しんだ。
クリケットと佐野市をつなげたのは、栃木県壬生町出身の元日本代表選手、今は日本クリケット協会事務局長の宮地直樹さん(47)だ。佐野市に07年、協会支部を設置。市が18年、県立高の跡地に競技場を整備した。英国からコーチを呼び、市内の学校で「英語でクリケット」授業を実施するなど普及にも力を入れてきた。
(共同)

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