肉を感じるフライドチキン、厚みと汁を楽しめる
「肉を食べていると実感できるフライドチキンを作りたい」。ローソンが2025年7月に発売した「まんまる鶏」が好評だ。肉の厚みと肉汁を楽しんでもらうため鶏もも肉1枚を丸めた。販売価格は248円。開発した吉岡亜希子(よしおか・あきこ)さんに話を聞いた。(共同通信=増井杏菜記者)
発売から2週間の販売数量は、計画比で約1・7倍となり、3カ月で1200万個を達成した。「肉そのものを味わいたい」という顧客の声から誕生。「定番商品の『からあげクン』や『Lチキ』とは異なる新商品を目指しました」
皮を剥いだ鶏もも肉1枚を丸めて使用することで肉の厚みと食感を打ち出した。「当初は肉を2枚重ねたり、部位や切り方を変えたりして試行錯誤しました」
肉そのものを味わってほしいと、塩とこしょうを主としたシンプルな味付けにし、衣は薄くした。「肉を丸めたことで肉汁が閉じ込められ、薄衣でもジューシーです」
300個以上の試作を繰り返して完成させた。「衣の厚みを変えたり、揚げ時間を秒単位で調整したり苦心しました」
顧客から「肉を食べている!」「チキン革命だ!」といった声が寄せられた。夕飯のおかずや夜のおつまみとして購入する人も多いという。
9月に数量限定で販売した「七味」味も人気となった。「今後も、数量限定で、新しい味わいを打ち出していきたいです」。千葉市出身、47歳。
(共同)











