大分火災、170棟超が延焼
大分市佐賀関で18日に発生した大規模火災で、県は19日、住宅など170棟以上が延焼したと明らかにした。市によると、焼損範囲は約4万8900平方メートルに及ぶ。現場では19日に性別不明の遺体が見つかり、県警は連絡が取れていない住民の男性(76)の可能性が高いとみて確認を急ぐ。他に女性(52)が軽傷を負い、市の避難所には最大180人が避難した。
視察した大分市の足立信也市長は「火種が消し止められれば20日にも鎮圧に近づくが、鎮火にはもう数日かかるだろう」との見通しを示した。
県は市に災害救助法を適用し、陸上自衛隊に災害派遣を要請。政府も首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。周辺の山林も10カ所程度焼け、自衛隊や地元消防などが消火活動に当たっている。現場から約1・4キロメートル離れた無人島の蔦島も延焼した。飛び火とみられる。
県と市は、民間企業とも連携し、被災者向けの住まいや食事の提供を検討している。
(共同)












