韓国旅客船が座礁、267人救助
【ソウル共同】韓国南西部の全羅南道・新安沖で19日夜、267人を乗せた旅客船が座礁した。海洋警察は深夜までに乗客ら全員を救助し、南西部木浦港へ移送した。また船側に過失があったとみて、20日に1等航海士と操舵手の身柄を拘束した。聯合ニュースによると事故当時、27人が座礁の衝撃で痛みを訴えたが、重傷者はいない。船内の浸水もないという。
海洋警察は20日、「操舵の遅れにより本来の航路を外れた」との見方を示した。本来手動で航行すべき海域で自動操舵装置を作動させていたほか、航海士は「携帯電話でニュースを見ていた」と話しているという。
事故は19日午後8時20分ごろに発生。乗客246人と乗員21人を乗せ、南部済州島から木浦へ向かう途中で岩礁に乗り上げた。韓国メディアなどによると、船体が15度ほど傾いた。
韓国では2014年、仁川発済州島行きの旅客船セウォル号が南西部珍島沖で沈没し、修学旅行中の高校生を含む304人が死亡・行方不明となる惨事が起きた。
(共同)












