香港高層住宅火災、死者94人に
【香港共同】香港北部の高層住宅群で26日に起きた大規模火災で、消防当局は28日、ほぼ火を消し止めたと発表した。消防士が建物内部に入り捜索を続けている。死者は94人に達し、安否不明者も多数おり、当局が確認を急いでいる。
政府トップの李家超行政長官は27日未明の記者会見で、連絡が取れない人は279人に上ると明らかにしたが、その後発表していない。何人が取り残されているかは不明だが、消防当局によると約70人が救出され病院で手当てを受けている。
高層住宅群は新界地区大埔にあり、住民は計約4千人とされる。外壁の補修工事中の26日午後に火災が発生。同一区画で30階以上の7棟が燃えた。死者のうち1人は消防隊員だった。
李氏は27日夜の会見で「7棟は基本的に(火を)制御している」としたが、その時点で少なくとも数カ所で火が出ているのが確認できた。28日朝の時点では火は見られず、一部で白い煙がくすぶっていた。
被災者の中には近くの商業施設の廊下に布団を敷いて寝泊まりする人もいた。
(共同)












