【独自】誤証拠は即撤回、異例通知
1986年の福井中3殺害事件で前川彰司さん(60)の再審無罪が確定したことを受け、名古屋高検が捜査・公判対応の問題点を踏まえ、再発防止策として、証拠に誤りがあれば速やかに撤回するなどの是正措置を講じるよう管内の地検に通知していたことが7日、関係者への取材で分かった。有罪立証の根拠となる証拠が誤っていることを想定した注意喚起は異例。内容は全国の検察幹部が集まる会合などでも共有されたという。
再審無罪が相次ぎ、検察の対応に批判が高まっていることを考慮したとみられ、検察内部の強い危機感がうかがえる。
前川さんは殺人罪で懲役7年となり、服役した。昨年7月の名古屋高裁金沢支部の再審無罪判決は「血の付いた前川さんを見た」とする知人の証言を検討。その日に見たとしたテレビ番組が信用性を支えていたが、放送は別の日だったと判明した。
判決は、検察がこの事実を有罪確定前に把握しながら立証を進めたとし「公益の代表者としての職責に照らし、失望を禁じ得ない」と厳しく非難していた。
(共同)











