魔法瓶の技術で手軽に家飲み、ピーコックの酒燗器
「魔法瓶の技術で手軽な家飲み時間を提供したい」。2024年8月にピーコック魔法瓶工業が発売した「酒燗器」(販売価格は6578円)が好評だ。電源不要の卓上湯煎式。湯の量を変えるだけで好みの温度に調節でき、保温もできる。開発した山中啓輔(やまなか・けいすけ)さんにヒットのヒントを聞いた。(共同通信社=増井杏菜記者)
お酒を楽しむためのアイテム“ピーコックのおうち居酒屋”シリーズの一つ。年間の販売数量は計画比で50%増となり、現在も堅調だ。「日本酒は温度が大切。電子レンジでは温度にむらが生じることがある。湯煎式で好みの温かさで楽しめるようにと考えました」
本体は保温に適したステンレス製真空二重構造だ。内側の目安線に合わせて沸騰した湯を入れる。40度の「ぬるかん」から55度の「とびきりかん」まで四つの温度を選択できる。陶器製の専用とっくり(330ミリリットル、2合弱)に酒をつぎ、本体に入れて10分待てば完成だ。ぬるかんで最大70分間温度が保てるという。
湯量の調節には苦心した。「多すぎると湯がこぼれるし、1ミリリットル違うだけで温度が変わる。50回以上試作を重ねました」。とっくりの容量も顧客の声を参考に「晩酌に最適な容量を目指しました」
顧客から「ゆっくり飲めて最高」「キャンプで使える」という声が上がる。「和を意識して取っ手部分は竹製に。本体と、とっくりは光沢を消すなど色味もこだわりました」。大阪府出身、29歳。
(共同)











