常陸野ハイボールは偶然の産物、人気商品に
木内酒造(茨城県那珂市)が2019年3月に発売した「常陸野ハイボール」が人気だ。自社が造るウイスキーを原料とし、355ミリリットル入りで418円。累計販売数は想定を2割上回る約30万本。開発に当たった木内敏之社長は「ウイスキーの製造免許を取るための手段がハイボール。偶然の産物だ」と話す。(共同通信=浜谷栄彦記者)
木内酒造は2016年、ウイスキーの製造免許を取った。取得に当たり国税庁が課した条件の一つに「生産から3年目に6千リットル販売」があった。簡単な数字ではない。国税庁と相談し、6千リットルは製品ベースの数量で、アルコール度数(含有率)は問わないことが分かった。
自社が生産するウイスキーのアルコール分は48%。「度数を数%に薄めてハイボールにすれば達成が見えてくる」。自ら陣頭指揮を執り、原料の調合とテイスティング(味見)を担った。
着手から約3カ月で商品化し、条件をクリア。「開発は偶然だが、売れたのは商品の背景にストーリーがあるからだ」
茨城県は昭和初期、ビールの原料にする大麦の国内有数の産地だった。木内酒造は下火になっていた地元の麦栽培を復活させ、約20年前に自社が造るビールの原料を国産化。その流れでウイスキー、ハイボールに手を広げた。地域の歴史に根ざす商品だからこそ支持されたとみている。木内社長は茨城県出身の62歳(年齢と価格は2026年3月時点)
(共同)










