和紙の裏打ち挑戦 牛久下根中で現代美術展出前授業
![和紙に色付けする生徒=牛久市下根町の市立下根中学校](https://ibarakinews.jp/photo/13590261918389_1.jpg)
第18回うしく現代美術展(同展実行委主催)の出前授業が24日、牛久市下根町の市立下根中学校(藤ケ崎敦校長、生徒594人)で行われ、出展作家の指導の下、生徒31人が和紙の裏打ちに挑戦した。
同展では2004年から、小中学生に芸術を身近に感じてもらおうと作家が美術教室を開いたり、校内で美術展を開いている。
日本古来の和紙の魅力を知ってもらうのを狙いに開催された。同日は程塚敏明さんと丹野香織さんを講師に招き、筑波大生がアシスタントとして参加。美術部と演劇部の1、2年生がもみ紙作りと裏打ちという技法にチャレンジした。
生徒は土の微粒子が原料の「水干絵の具」を牛の油で溶き、その後、和紙に色付け。和紙を丸めたりもんだりして絵の具の一部を剥がし、独特の模様ができるもみ紙を作成した。その後、もみ紙の裏に和紙をのりで貼り付ける裏打ちをした。
2年生の柴崎航平君(14)は「絵の具を溶くのが大変だったが、初めての体験で良かった」と感想を話していた。