高萩市出身でイタリアで活躍するコントラルト歌手の國井美香さんが17日、同市春日町の市役所仮設庁舎に草間吉夫市長を表敬訪問した。國井さんは25日に同市高萩の市文化会館で、愛と希望をテーマにしたリサイタルを開催することになっており、「音楽教育を通して子どもたちに人間愛、郷土愛、自然愛を持ってもらいたい。それが将来、市の希望や活性化につながる」などと話した。


リサイタルは高萩市の市制施行60周年記念事業の第1弾で、國井さんのほか、同市出身のソプラノサクソフォン奏者・豊田晃生さん、國井さんと親交のあるピアニストの児玉さや佳さんが出演。

2部構成で、第1部のラストには高萩中、秋山中、松岡中の吹奏楽部員計74人が登場し、國井さんらと共演する。

國井さんは「年々、ふるさと高萩への思いは強くなる。高萩ならではの自然や風景に愛情を感じている。一曲一曲を大切に恩返ししたい」と笑顔を見せた。草間市長は「國井さんは市民にとって大きな誇り。市民を代表する人であり、私も市民の一人として最前列で拝聴したい」と語った。

午後2時開演。入場料千円、高校生以下500円。リサイタルの収益金は震災義援金として市社会福祉協議会に寄付される。