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被災土蔵で発見、修復 北茨城、古文書や民具16点紹介

旧家の土蔵から見つかった古文書や民具などを展示=北茨城市磯原町
旧家の土蔵から見つかった古文書や民具などを展示=北茨城市磯原町


東日本大震災で被災し、取り壊しを余儀なくされた土蔵の中から見つかった貴重な歴史資料を紹介する特別展「発見 土蔵の中の文化遺産」が、北茨城市磯原町の市歴史民俗資料館2階フロアで開かれている。3月2日まで。同資料館、茨城史料ネット主催。

同展は、ボランティア団体「茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク(茨城史料ネット)」に所属する茨城大の学生らが、市内の大津、平潟、関本地区の旧家土蔵から運び出し、修復した古文書や民具など16点を展示している。

現在も関本地区で語り継がれている江戸時代後期の1849年に起きた“平袖(ひらそで)の敵討ち”の経緯を詳しく記した古文書「敵討口書扣(かたきうちくちがきひかえ)」や、現在の宅配伝票にあたる塩送券、塩方調などが含まれている。

関根忠館長は「普段見られない蔵の中に眠っている古文書など貴重な資料を見てもらい、市の歴史や茨城史料ネットの苦労を分かってもらえれば」と話している。

問い合わせは同館TEL0293(43)4160。月曜休館(祝日の場合は翌日)。

茨城史料ネットは、野口雨情生家(同市磯原町)でも、3月2日まで特別展示「長久保紅堂-雨情との友情」を開催している。



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