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「十王町」の由来学ぶ 日立、中学校長が特別授業

十王町の由来などについて説明する折笠修平校長=日立市十王町友部
十王町の由来などについて説明する折笠修平校長=日立市十王町友部


子どもたちの郷土愛を育もうと、日立市に合併された旧十王町や母校の沿革について学ぶ特別授業が10日、同市十王町友部の市立十王中(折笠修平校長)で開かれた。同校の3年生約150人を前に、折笠校長が「十王」の名前の由来などを説明し、「卒業前に十王町や十王中について理解を深めてほしい」と呼び掛けた。

授業は昨年から始まり、今年で2回目。県立歴史館(水戸市)の元職員である折笠校長が始めた。

折笠校長は、十王町の前身である旧十王村が1955年、炭鉱で栄えていた旧櫛形、林業が盛んだった旧黒前(くろさき)の両村の合併で誕生したと説明。「両村を流れる十王川が村民に熟知されていたことから、十王村との名前が付いた」と伝えた。

十王の名の由来として、かつて十王町内にあったとされる「十王堂」を紹介。死者の罪を裁くという閻魔(えんま)王ら10人の王を祭った、十王信仰の仏堂があったことを示す「江戸時代の旅人の日記」がある、と解説した。

ほかにも十王中の成り立ちを統廃合になった旧校舎の写真などを使って図説した。

校長先生の特別授業を受けた佐藤花寿実さん(15)は「十王という名前が、10人の王の信仰に由来すると知って驚いた。歴史が好きなので、もっと調べてみたい」と話した。



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