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弘道館 全面復旧し公開 復興シンボルに

正庁正席の間で思い思いに論語を読み上げる子どもたち=水戸市三の丸
正庁正席の間で思い思いに論語を読み上げる子どもたち=水戸市三の丸


東日本大震災で被災した水戸市三の丸1丁目の弘道館が全面復旧し、27日に一般公開された。橋本昌知事らが出席して記念式典を行ったほか、正庁で子どもたちが論語を学んだ成果を発表した。復旧を記念して4月6日まで入場無料。普段は非公開の弘道館記碑、孔子廟(びょう)も特別公開している。

橋本知事らは正門前でテープカットを行った。学生警鐘の鐘の音を合図に、震災後初めて正門が開けられ、親子連れらが入場した。橋本知事は「復興の歩みを進めるシンボルとなれば」とあいさつし、関係者らとともに修復された正庁や至善堂の内部を見学した。

復旧資金として県民らの善意を募ってきた偕楽園・弘道館復興支援の会の和田祐之介会長は、「感無量。復興した偕楽園、弘道館を見てほしい」と話した。

式典後、主に至善堂で開かれている「弘道館で学ぶ親と子のやさしい論語塾」の受講生が論語を学んだ成果を披露した。震災後、会場を転々としながら塾を開いてきたといい、今回は特別に正庁正席(せいせき)の間で開かれた。

弘道館で論語を読むのは初めてという水戸市の宇野晴香さん(8)、和基君(4)の姉弟は「新しくなったところでやれてうれしかった」と話した。(根本樹郎)



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