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稲田石の歴史紹介 笠間、資料館が移築開館

JR稲田駅前に移築された「石の百年館」の開館を祝い、テープカット=笠間市稲田
JR稲田駅前に移築された「石の百年館」の開館を祝い、テープカット=笠間市稲田


笠間市稲田地区で採掘される稲田石の資料館「石の百年館」が30日、JR稲田駅前に開館し、オープンを祝う記念式典が開かれた。館内では地元特産物の歴史や特徴などを紹介し、管理する市は新たな観光拠点として活用を目指す。

同館は1990年、市内石材業者が同地区の石切山脈そばに建てたものの、4年前に閉館。市は再活用を願う所有者から施設の寄付を受け、約6700万円を掛け一新し、昨年度策定した「駅周辺整備活性化プラン」の一環として稲田駅前へ移築した。

館内は稲田石に囲まれた三つの部屋で、歴史や加工技術、鉱物、結晶化した標本を展示。外壁には約850枚の石板を使い、夜間は建物のライトアップも楽しむことができる。

開館初日は、地元石材業者や住民らを集めたテープカットと内覧会が開かれ、山口伸樹市長は「この施設を使って稲田石の良さを広くPRしていきたい」とあいさつ。施設を寄付した石材業タカタの高田浩雄社長は「稲田石と関わる先人の足跡や歴史が伝わっていけばうれしい」と話した。

入場無料。開館は午前9時〜午後4時(4〜9月は午後5時まで)で、月曜休館(31日は特別開館)。

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