107歳心込めた一針 石岡、刺しゅう作家・上杉さん個展
107歳の刺しゅう作家、石岡市在住の上杉ミツ子さんの作品展が5月6日まで、同市国府3丁目のまちかど情報センターで開かれている。今でも裸眼で針に糸を通すという上杉さん。趣味を楽しむことで長寿と元気を保つ。「裁縫がもともと大好きで始めた刺しゅう。皆さんに喜んでいただければ」と来場を心待ちにしている。
個展は一昨年に続いて2回目。長寿への感謝と真心を込めて一針一針縫った動物や人物、風景など描いた25点を展示した。中には制作に4〜5カ月かけ、横約50センチ、縦約130センチの力作もある。
上杉さんは1907(明治40)年、宮崎県生まれ。夫の急逝で43歳で自動車販売会社の社長になり、7人の子どもを育てた。次男の勝己さん(70)が住む石岡市には2001年に94歳で移り住んだ。
もともと裁縫が趣味だった。刺しゅう作品の制作はこのころから本格的に始め、文化刺しゅうや手編みを「仕事」と位置付け、「完成までやり遂げないと次に進まない」(勝己さん)。途中、白内障の手術も受けたが、視力は回復し、老人施設で暮らす今も、作業時間は1日3、4時間にも上るという。
これまで制作した作品は高い評価を受けた。いばらきねんりん文化祭「わくわく美術展」では10年から昨年まで4年連続で、県議会議長賞、特別賞、県教育長賞など受賞を果たしている。
上杉さんは現在、山小屋をモチーフに新作を制作中。「好きなことを楽しむことで元気でいられる」と長寿の秘訣(ひけつ)を披露しながら、制作の喜びを話している。
作品展は午前10時〜午後8時(5月1日は休館、6日は午後5時まで)。入場無料。JR石岡駅から徒歩約5分。問い合わせは同センターTEL0299(27)5171まで。











