帰宅困難者受け入れ 水戸市と災害協定 常陽銀
東日本大震災を踏まえ、水戸市と常陽銀行(本店同市、寺門一義頭取)は2日、災害時の帰宅困難者を同行所有の常陽芸文センターで受け入れることを柱とする協定を結んだ。
同センターはJR水戸駅北口に近い同市三の丸1丁目に立地。災害発生の際、4階アリーナと7階大ホールを避難所とする。400人以上の受け入れが可能で、連続15時間使用できる非常用発電装置や飲用可能な貯水槽も設置している。
同行は、市から同センターに備蓄物資が届くまでの備えとして、月内に100人の1食分の食料や飲用水、毛布なども配備する。
このほか、同行の電気自動車を市に貸し出し、市施設への電力供給に活用するとともに、同市平須町の同行所有グラウンドのクラブハウスを救援物資の保管所として使えるようにする。
締結式が同市中央1丁目の市役所臨時庁舎で開かれ、寺門頭取は「帰宅困難者への対策が課題になっている中、協定は意義がある。今後も多面的に地域貢献活動をしたい」とあいさつ。高橋靖市長も「避難所対応の強化を図ることができる」などと話した。