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「尊敬される国に」 常総学院高、OBの外交官が講演

外交官の仕事を後輩たちに話す井上隼一さん=土浦市中村西根の常総学院高
外交官の仕事を後輩たちに話す井上隼一さん=土浦市中村西根の常総学院高


外務省の職員を講師に、外交・国際問題について考える講演会が16日、土浦市中村西根の常総学院高(玉井尚良校長)で開かれ、2、3年生150人が外務省の仕事や職業としての外交官について理解を深めた。

講演は外務省の職員派遣事業の一環で行われた。講師を務めた同高OB、外務省総合外交政策局総務課長補佐の井上隼一さん(37)は「日本が好きで、世界から尊敬される国にしたい、という気概がこの仕事を続ける理由」と後輩たちに語り掛けた。

井上補佐は「集団や国同士の利害の調整、交渉役として国益を守るのが外交官の仕事」と定義。外務省は(1)「言葉」を武器とした諸外国との交渉(2)海外の日本人・日本企業の保護・支援(3)日本人が住みやすい国際環境やルールを整える(4)日本文化の発信・普及-など多岐にわたる役割を解説した。

外交官になったきっかけについては、高校時代の米国留学の苦労を披露。「言葉は通じず、友人は出来ず、大変な日々だったが、日本人としての自覚、意識は強まった」と振り返り、「学生時代はいろいろ挑戦し、海外放浪もしたが、その中から自分は何が好きで何が嫌いかが分かり、外交官の仕事に絞り込まれていった」と説明した。

さらに日中、日韓関係の中で日本が置かれている状況を解説し、「いろいろ問題はあるが、日本は世界から好かれ信頼されている。アジア地域の安定に貢献していく役割を期待されている」と締めくくった。(芳賀和生)

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