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鉾田・大竹海岸 無事故目指し連携確認

鹿島灘水難事故対策合同訓練で救助者に心肺蘇生を施すライフセーバーとストレッチャーを準備する救急隊員=鉾田市大竹の大竹海岸駐車場
鹿島灘水難事故対策合同訓練で救助者に心肺蘇生を施すライフセーバーとストレッチャーを準備する救急隊員=鉾田市大竹の大竹海岸駐車場


17日の海開きを前に水難事故が発生した際の連携を確認しようと、鉾田市大竹の大竹海岸で12日、官民合同の「鹿島灘水難事故対策合同訓練」が行われた。東日本大震災前の2010年以来4年ぶり。鬼沢保平市長らが見守る中、県の防災ヘリや茨城海上保安部の巡視艇などが出動し、通報から捜索、救助、搬送までの流れを実演した。


訓練は市役所と県防災航空隊、茨城海保のほか、鉾田警察署と鉾田消防署、大竹サーフライフセービングクラブ、市健康づくり財団が参加。遊泳者4人のうち3人が沖合に流され、行方不明になったとの想定で行われた。

同財団職員から通報を受けた鉾田警察署が各機関に救助要請。同海岸の警備本部が緊急本部を現場に設置し、駆け付けた各機関との情報共有と捜索活動を並行して行った。防災ヘリと巡視艇、ライフセーバーの救助艇(エンジン付きゴムボート)が沖合150〜800メートルの海上で不明者をそれぞれ救助。ライフセーバーは近くの駐車場で心肺蘇生を施し、引き継いだ救急隊がドクターヘリが待つポイントまで搬送した。

同海岸は過去15年間無事故が続いているが、期間外や監視区域外での事故は毎年発生。ライフセーバーをまとめる今年のパトロールキャプテン、赤田樹皇さん(22)=筑波大4年=は「4年目で初の訓練。実際の動きがつかめて改善点も見つかり良かった。クラブ一丸となって準備してきたので、(海岸に)関わる人たちが笑顔でいられるよう、今年も必ず無事故で終わりたい」と話した。
(島田真太郎)



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