県北5農協合併 「JA常陸」スタート
組織統合を目指してきた県北地区5農協(JA)の合併が1日実現し、「常陸農業協同組合」(JA常陸)が誕生した。資本や人材の統合で財務基盤を強化するほか、6次産業化や組合員の所得向上へ向けた取り組みを推進する。国内農業の経営環境が厳しさを増す中、「他の模範になるような大きな組織」(砂押英明・県北地区合併推進協議会長)を目指していく。
合併したのはJAひたちなか(ひたちなか市)▽JA茨城中央(笠間市)▽JA茨城みどり(常陸大宮市)▽JA茨城みずほ(常陸太田市)▽JA茨城ひたち(高萩市)-で、管轄区域は計11市町村。
組合員数5万5千人、貯金残高約3千億円(ともに1月末現在)で、北関東最大級となった。
同日開かれた開所式で、砂押会長は「規模が大きくなるだけでは何の意味もない。各農家が安心して農業を営めるサービスを提供していく。合理化を進め、早期に合併の成果を出したい」と話した。
組織内では、県内JAでは初となる「6次産業推進課」を新設して加工品の開発、販売を促進。さらに管内の小売店や飲食店と連携し、組合員を対象に割引サービスを提供する「提携店」の取り組みを進めるほか、農家の経営安定を促す営農指導強化など、地域サービスを向上させる。
新組合長は2日に開かれる理事会で決定する。本部は当面、旧JA茨城みずほ(常陸太田市山下町)に置き、将来的には那珂市内に新築移転する計画だ。
県北地区JAの合併は、12年に6JAで合併協議会を設立したが、その後、JA水戸が単独での改革を優先して離脱。5JAで協議を進めてきた。
県内ではこのほか、県南地区内の石岡地域の3JAが15年2月に合併する。また、同地区内の土浦・学園地域の3JAと同江竜地域(旧江戸崎、龍ケ崎など)の4JAがそれぞれ、合併へ向けた研究会を立ち上げている。
(前島智仁)











