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神栖の洋上風力発電、県内企業が大型部品 日東電気

仮組立工場で、完成したナセルカバーの前側部分を見学する関係者ら=北茨城市磯原町上相田
仮組立工場で、完成したナセルカバーの前側部分を見学する関係者ら=北茨城市磯原町上相田


日立製作所が神栖市沿岸の陸上部で進める出力5メガワットの最新型の洋上風力発電装置建設で、プラスチック製品製造などの日東電気(茨城町、阿部真也社長)が日立から受注した大型部品「ナセルカバー」の製造を終え28日、出荷を始めた。国内で現在稼働する風車の多くは海外製で、県内中小企業が主要大型部品を受注するのは異例という。製造を担当した同社磯原工場(北茨城市磯原町上相田)で同日、出荷式が開かれ、関係者らが完成を祝った。

ナセルカバーは、大型風力発電装置タワー上の発電機などを風雨から守るガラス繊維強化プラスチック製カバー。

同工場では、大型浄化槽など繊維強化プラスチック製品製造のノウハウを生かし、従業員約15人が専従で成型から表面処理、仮組立などの工程に取り組んだ。いばらき成長産業振興協議会など関係団体の支援を受け、昨年6月の受注から1年以上かけて完成にこぎ着けた。

全パーツを組み立てると全長14・5メートル、幅6・2メートル、高さ5・7メートルの巨大サイズで、同社の担当者は「寸法通りに造っても微妙な変形やひずみが出て、仮組立を行うたびに修正が必要で苦労した」と振り返った。

日立は、納入されたナセルカバーを高さ126メートルの洋上風力発電システムの第1号機に取り付け、本年度中に実証実験を始める計画だ。

出荷式には従業員や関係者ら約80人が出席し、阿部社長は「茨城の製造業者として風力発電の部品製造に関係できたことをうれしく思う」とあいさつ。テープカットの後、部品を載せたトラックを全員で見送った。

鹿島港沖では今後、大規模洋上風力発電所の建設が本格化し、県内企業にも部品製造を受注するチャンスが広がる。同社も今回の受注を契機に、部品製造への本格参入を図る。

阿部社長は「新エネルギー分野は中小企業にとって夢がある。研究開発を進め、社を挙げて取り組んでいく」と意欲を見せた。


   (松下倫)



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