食料や飲料水提供 つくば市と2JA、災害協定を締結
つくば市は19日、JAつくば市谷田部(横田伊佐夫組合長)、JAつくば市(岡本秀男組合長)と「災害時における応援対応協力に関する協定」を結んだ。大規模災害が発生した際、両JAが運営する農産物直売所などを通じ、食料品や飲料水の提供を受けるほか、農家の安否確認や管内の被害状況について報告してもらう。市はJAとの連携を強化し、首都直下型地震などに備える考えだ。
協定締結によって、災害時には燃料などについても優先的に提供を受けるほか、JAの会議室を避難所として活用する。
締結式が同日、同市役所で行われ、横田組合長は「つくばは小貝川があり、水害も想定される。食料を扱うJAとして、やれることはやっておきたい」と語り、岡本組合長は「管内では2012年に竜巻被害が発生した。平時からの体制整備は重要」とあいさつした。
市原健一市長は「JAは各地域に多くの組合員がいる。災害時のスムーズな復旧に力を貸してもらえれば」と期待感を表明した。
同市の旧町村6地区のうち、JAつくば市が谷田部を除く大穂、豊里、桜、筑波、茎崎の5地区を管轄している。(今橋憲正)